建築は映像に恋い焦がれているけれど、いつまでたっても振り向いてもらえない。映像は建築に色目を使うそぶりはみせているけれど、それが本気かどうか疑わしい。また教育は教育で建築と映像をいかに自分の中に取り込むか策を練っているが、うまいアイディアが浮かんだためしがない。

DEMO.labのワークショップでは、お互いに相容れない建築、映像、教育という３つのカテゴリーが、なぜかすんなりと自分の役割にぴったりとおさまりながらお互いがとてもよい関係を築き上げています。

これがどうしてなのか薄々わかってはいるのですが、なかなかうまく説明することができません。そこでそのことをもっとはっきりさせるために、シンポジウムによる話し合いの場を設けることを思い立ちました。人も３つのカテゴリーも互いに違いがあるものどうしがかかわり合うことによって、それぞれの中に新しい指標がうまれてくるような刺激的な場を待ち望んでいます。